HOME » 主な抗不安薬
抗不安薬は、「精神安定剤」あるいは「マイナートランキライザー」と呼ぶこともあります。「精神安定剤」というと 鎮静効果があり落ち着くけれど、「止められなくなる」「依存症になる」あるいは「中毒になる」と敬遠する人もいます。確かに 依存性や使用を中止すると禁断症状や リバウンドがある場合もありますが、その中には、単なる心理的な依存度が高いが故のものもあるのです。
うつ病の治療に用いられる抗不安薬をその化学構造に基づいて分類すると次のようになります。
ベンゾジアゼピン系
チエノジアゼピン系
ジフェニルメタン系
その他(セロトニン作動性)

(  )内は商品名

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬
アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン ) 中間型(半減期が12~20時間程度) 抗不安薬 強迫神経症、パニック障害 ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)でが 比較的安全性が高く、依存性も副作用のふらつきなども少なめとされます。即効性とほどよい効きの強さのバランスがよいとされ、米国などでは 数年前の調査2010ごろは最も使われた抗不安薬ともいわれます。第三種向精神薬
エチゾラム(デパス)
向精神薬ではないのに、優れた効き目(睡眠効果など)なので大量に流通していましたが2016年秋より 向精神薬にカテゴライズ変更となったため 輸入代行などでも手に入らないようになりました。
短時間型(半減期が3~6時間程度) チエノジアゼピン系の抗不安薬 神経症、心身症 統合失調症の神経衰弱症状・睡眠障害にも用いられため 睡眠導入剤としても用いられる。単に安定剤とも言うこともある。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも睡眠系の候補薬剤にあげられている肩こりの改善効果も期待
オキサゾラム(セレナール) 長時間型(半減期が20~100時間程度) 第三種向精神薬
クロキサゾラム(セパゾン、エナデール) 長時間型(半減期が20~100時間程度) 長時間作用型の抗不安薬です。
第三種向精神薬

クロチアゼパム(リーゼ) 短時間型(半減期が3~6時間程度) 国産のマイナートランキライザー抗不安薬に分類されます。心の安定薬で おだやかに不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも抑制系の候補薬剤にあげられている(30日処方)
第三種向精神薬
クロラゼプ酸二カリウム(メンドン) 長時間型(半減期が20~100時間程度) 抗不安薬, 抗てんかん薬
クロルジアゼポキシド(コントール、バランス) 長時間型(半減期が20~100時間程度) 抗不安薬
ジアゼパム(セルシン、ホリゾン、セレナミン) 長時間型(半減期が20~100時間程度) 抗不安薬、抗けいれん薬、催眠鎮静薬として用いられる、ベンゾジアゼピン系の化合物で筋弛緩作用もあります。また 認知症の周辺症状の抑制系薬剤としてのメソッド(コウノメソッド)においても選択候補薬剤にあげられています
第三種向精神薬
トフィゾパム(グランダキシン)
自律神経失調症治療薬
プラゼパム(セダプランコーワ)
第三種向精神薬
フルジアゼパム(エリスパン) 長時間型(半減期が20~100時間程度) ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種。長時間作用型。心身症からくる不安・緊張・うつ病・不眠症および、自律神経失調症によるめまい・肩こり・食欲不振に適応がある。
第三種向精神薬
フルタゾラム(コレミナール) 短時間型(半減期が3~6時間程度) 処方箋薬ですが、向精神薬には指定されていない ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)です。比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くありません。作用の強さが中くらいで、作用時間は短です。

フルトプラゼパム(レスタス) 超長時間型(半減期が100時間以上) 睡眠薬, 抗てんかん薬
ブロマゼパム(レキソタン セニラン) 中間型(半減期が12~20時間程度) 抗不安薬
メキサゾラム(メレックス) (半減期が20~100時間程度) 処方箋薬ですが、向精神薬には指定されていない ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)です。比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くなく 作用の強さがやや強で、作用時間は長いです。
メダゼパム(レスミット) (半減期が20~100時間程度) 第三種向精神薬
ロフラゼプ酸エチル(メイラックス) 超長時間型(半減期が100時間以上) 第三種向精神薬
ロラゼパム(ワイパックス、ユーパン) 中間型(半減期が12~20時間程度) 抗不安薬, 抗てんかん薬
向精神薬のリストにも記載しているので そちらも参照
第三種向精神薬







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