HOME » 注意欠陥・多動性障害 ADHD

  注意欠陥、多動障害(ADHD)は 不注意、多動性、衝動性という3 つの症状が、主に子どもに見られる精神症状としてとらえられていますが、大人になれば自然に解消するか、大人のADHDは あまり想定されていませんでした。しかし、この精神症状は 大人にもあります。

ADHDの症状には、自分の注意や行動をコントロールする脳の働き(実行機能)のかたよりが関係していると考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていませんが 短期記憶や注意力、推論、判断、感情の抑制などをつかさどる前頭前野の部分が関係していると考えられていますが、はっきりした原因は、まだわかっていません。ADHDの脳内は、非常にアンバランスであり、そのことが 考え方や行動の偏りにつながり、集中力の持続や、感情のコントロールがうまくいかないのではないかともいわれます。実行機能は前頭前野とよばれる大脳の前側の部分で調節されます。ADHDの方は、前頭前野を含む脳の働きにかたよりがあると考えられています。偏りの存在と関連あるのかもしれませんが 自分の得意なことや得意な話や趣味などには 過度に集中し、相当な時間作業したり 話し続けたりすることはよく見られる症状です。

また 脳の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの方では不足してりることが確認されているので 他動性、衝動性に結びついているのではないかともいわれています。


職場や学校で 家庭で 人間関係
多動性 ミーティング中(授業中)に落ち着かず、そわそわしてしまう 貧乏ゆすりや机を指先で叩くなどのくせがやめられない 家事をしているときに、別のことに気を取られやすい おしゃべりに夢中になって家事を忘れてしまう 洋服や靴など 複数の選択肢があると、目移りしてなかなか決められない おしゃべりを始めると止まらない 自分のことばかりしゃべってしまう 自分の得意な話 詳しい話は だれかれ構わず詳しく長く話す
衝動性 会議中(授業中)に不用意な発言をしてしまう 周りに相談せずに、独断で重要なことを決めてしまう 衝動買いしてしまう 言いたいことを我慢してイライラする 衝動的に、人を傷つけるような発言をしてしまう ささいなことでもつい叱責してしまう
不注意 会議や仕事(授業や勉強)に集中できない 仕事(課題)に必要なものをなくしてしまう、忘れる 仕事(課題)の締め切りに間に合わない  仕事(課題)を最後まで終えることが難しい 仕事(課題)でケアレスミスがよくみられる 部屋が片付けられない 分類(カテゴリー分け)ができない ごみの分別ができない 外出の準備がいつも間に合わない 料理の段取りができない。(例 たまねぎをスライスにする などの単独作業しかできない) 金銭の管理が苦手 約束の時間にいつも間に合わない 約束を忘れてしまう 人の話を集中して聞けない

■ 治療は 子どもの ADHDは児童精神科や小児神経科で診断を受けられます。

■ 大人の ADHDでは 心療内科、精神科などで診断 治療を受けられます。

ADHD に用いられるお薬

一言で向精神薬といっても 第一種 第二種 第三種 としていされています。精神科、診療内科、神経内科などでも処方されることのあるお薬ですが、多くは 依存性類似のお薬の中には、以下のような 作用も持ち合わす成分もあるため、その一部は その作用の大きさと需要などを鑑み、向精神薬のリストから結果的に除外されているものもあります。

  • ストラテラ(アトモキセチン)                               脳の覚醒作用なしにADHDを治療する薬です 間接的にドーパミンを増やすとされ 効果が現われるまでは 数週間~6週ほどかかるとされ、持続時間は24時間とされます
  • コンサータ(メチルフェニデート)                              以前は18歳未満専用のADHD治療薬であったが 2013年に 18歳以上のADHDに拡大適用が許可された 中枢神経刺激剤です 直接的にドーパミンを増やすとされ   即効性があるとされます 持続時間は12時間
  • リタリン(塩酸メチルフェニデート)                           第一種向精神薬で規制が厳しくなり、用いらにくくなっています。合法ドラッグ的に非難されたこともあります。ナルコレプシーやADHDに適用されているお薬ですが、多少問題がある(依存性などの点で合法麻薬に近い)などの理由で ADHDへの第一選択薬ではなくなっています。うつ病、難治性うつ病、慢性疲労などへの適用される中枢神経刺激(興奮作用)薬

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