HOME ≫ 主な向精神薬
向精神薬(こうせいしんやく)とは、中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称である。ですから 向精神薬のリストとしてあげられているものでも、重複して、睡眠薬あるいは抗不安薬、精神安定剤、抗精神病薬 抗うつ薬にも分類されているものもあります。 また、法律でいう麻薬および向精神薬に関する規制で向精神薬と指定された故に向精神薬とする場合もあり、この場合の指定と若干ずれがある場合がある。法律は国際的な整合性をとるために、海外の諸事象に合わせて向精神薬と指定したり、または 外したりする向きもあるのです。また うつの治療には 睡眠をとりやすいようにリラックスさせる狙いも大いにあるため 向精神薬 = 抗不安薬 = 睡眠薬 という部分も少なからずあります。その睡眠薬としての分類は ベンゾジアゼピン系睡眠薬  非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 メラトニン受容体作動薬があります。

(眠)不眠症薬 睡眠薬としての利用がメイン
規制区分  (向)向精神薬(習)習慣性医薬品
(処)処方箋薬
※ 下記の第一二三種向精神薬は法律で言う「麻薬及び向精神薬」に指定されているため、国内で精神科で処方箋のある人のみ購入できます。個人輸入代行などで 下記に類似する成分、効能のあるお薬を入手できる可能性のあるのは 第一二三種向精神薬からもれたお薬ということになります。本ページとメニューから「抗うつ、不安、抗精神薬、認知症への投与」のページもご確認ください。
第一種向精神薬
セコバルビタール(アイオナール)
(向)(習)(処)
不眠症,麻酔前投薬,全身麻酔の導入,不安緊張状態の鎮静 バルビツール酸系睡眠薬で 服用後耐性ができやすい
メクロカロン(向)(処)
中枢神経を抑制する効果があります
フェネチリン(向)(処)
中枢興奮作用(中枢神経刺激作用)により、脳の神経を活性化させ、精神活動を高めます。ふつう、うつ病に対し 他の抗うつ剤の効き目が悪いときに用います。覚せい剤的に定義されることがあります。
モダフィニル(モディオダール)
(向)(処)
欧米では「覚醒促進剤」として販売されており、ナルコレプシーの治療に使用される薬剤ある。2011年に閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する効能が認められました。ただし、無呼吸症候群そのものは治せません。昼間の眠気をとるだけの対症療法薬です。
メチルフェニデート(リタリン 、コンサータ)(向)(処) ナルコレプシーやADHDに適用されているお薬ですが、多少問題がある(依存性などの点で合法麻薬に近い)などの理由で ADHDへの第一選択薬ではなくなっています。うつ病、難治性うつ病、慢性疲労などへの適用される中枢神経刺激(興奮作用)薬
メタカロン(ハイミナール)(向)(処) (眠) 中枢神経を抑制 眠くなる、思考過程が延長し反応時間が遅延する、記憶力、判断力、注意力が低下する、会話が緩慢となる、五感の認知力が低下する、運動機能が低下して動作が鈍くなる、鎮痛・催眠剤の鎮痛・催眠剤として発売されたことから、s30年代 不正使用による中毒 中毒的遊びが蔓延したため 現在では医薬品としての使用はほぼない。
フェンメトラジン(向)(処) 中枢興奮作用(中枢神経刺激作用)により、脳の神経を活性化させ、精神活動を高めます。ふつう、うつ病に対し 他の抗うつ剤の効き目が悪いときに用います。覚せい剤的に呼ばれることがあります
ジペプロール(向)(処) 鎮咳効果がありますが 覚せい剤的に規制されます
第二種向精神薬
アモバルビタール( イソミタール)
(向)(処)(眠)
催眠、重度の不眠症治療、鎮静、けいれんや麻酔前投薬に用いられます。分類としてはバルビツール酸系の催眠鎮静剤で 服用後耐性ができやすい
フルニトラゼパム( サイレース、ロヒプノール )(向)(習)(処)(眠) ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬; ベンゾジアゼピン系抗不安薬  不眠症治療剤 麻酔導入剤 抗てんかん剤
ブプレノルフィン( レペタン、ノルスパン )(向)(習)(処)
オピオイド系解熱鎮痛消炎薬 鎮痛剤、オピオイド依存の治療薬
ペンタゾシン (ソセゴン、ペンタジン、ペルタゾン )(向)(処)
非麻薬性鎮痛薬
ペントバルビタール (ラボナ )
(向)(処)(眠)
1952年から用いられている古い 不眠症治療薬です。脳全体の神経を沈静化するため。鎮静・催眠作用のほか、抗けいれん作用もあります。
第三種向精神薬

アルプラゾラム (ソラナックス、コンスタン )(向)(処)
抗不安薬としての分類ですが、筋弛緩効果もあります。短時間作用型に分類され 不安障害、パニック障害、頭痛、肩こりなどにも適用される。
エスタゾラム (ユーロジン )
(向)(処)(眠)
不眠症。麻酔前投薬 に用いられる。持続時間としては中~長時間型
オキサゾラム (セレナール)
(向)(処)
不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくする精神安定剤としての分類です。
クアゼパム (ドラール)
(向)(習)(処)(眠)
睡眠障害改善剤
クロキサゾラム (セパゾン)
(向)(処)
抗不安作用をもつお薬で、焦燥感 焦り、不安 緊張感、うつなどに用いられます。
クロチアゼパム (リーゼ)
(向)(処)
国産のマイナートランキライザー抗不安薬に分類されます。心の安定薬で おだやかに不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも抑制系の候補薬剤にあげられている(30日処方)
クロラゼプ酸 (メンドン)
(向)(処)
抗不安剤
神経症における不安・緊張・焦躁・抑うつ
クロルジアゼポキシド (コントール、バランス)(向)(処) 抗不安剤
ジアゼパム (セルシン、ホリゾン、ダイアップ、ソナコン)(向)(処) 抗不安薬、抗けいれん薬、催眠鎮静薬として用いられ ベンゾジアゼピン系の化合物であるため、筋弛緩作用もある。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも抑制系の候補薬剤にあげられている
ゾルピデム (マイスリー)
(向)(習)(処)(眠)
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
トリアゾラム (ハルシオン アスコマーナ)(向)(習)(処)(眠) 超短期作用型ベンゾジアゼピン系睡眠薬
一昔前の 一般にもメジャーな睡眠薬
ニトラゼパム
(ベンザリン、ネルボン )
(向)(習)(処)(眠)
1972年に発売された睡眠薬で、ベンゾジアゼピン系という種類に属します。 ベンゾジアゼピン系は効果も良く、重篤な副作用も少ないため、不眠治療に用いられます。昼間の抗不安効果も少し期待されることもあり、作用時間としては 中間型となっています。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも睡眠系の候補薬剤にあげられている
ニメタゼパム (エリミン )
(向)(習)(処)(眠)
中間型の作用時間です。3mg 5mg とあります。
ハロキサゾラム( ソメリン )
(向)(眠)
ベンゾジアゼピン系の長期間作用型の睡眠薬です。副作用として呼吸抑制、炭酸ガスナルコーシス まれに一過性前向性健忘、もうろう状態。他の同系列薬と同様、依存性の可能性もある。消失半減期 85時間
プラゼパム (セダプランコーワ)
(向)
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種で 超長時間作用型。 心身症からくる不安・緊張・抑うつ・睡眠障害および、パニック障害や自律神経失調症などに適応がある。
フルジアゼパム (エリスパン )
(向)
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種。長時間作用型。心身症からくる不安・緊張・うつ病・不眠症および、自律神経失調症によるめまい・肩こり・食欲不振に適応がある。
フルラゼパム (ダルメート、ベノジール、インスミン)
(向)(習)(処)(眠)
ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤です。長時間作用型に属し、睡眠薬の中でもトップクラスの持続時間となっています。

ブロチゾラム (レンドルミン(D)、グッドミン)
(向)(習)(処)(眠)
ベンゾジアゼピン系のお薬で、短時間型の作用で半減期が6-10時間で 主な作用は睡眠作用、ついで抗不安作用 抗けいれん作用 筋弛緩作用なども期待できます。効果は強いほうです。認知症高齢者の周辺症状対処のメソッド(コウノメソッド2015)にも睡眠系の候補薬剤にあげられている ただし 30日処方限定
ブロマゼパム (レキソタン、セニラン)(向) 精神安定剤、マイナートランキライザーでベンゾジアゼピン系製剤
ミダゾラム (ドルミカム)
(向)
催眠鎮静剤 抗けいれん剤として用いられる
メダゼパム( レスミット)
(向)
マイナートランキライザ  鎮痛剤
ロフラゼプ酸エチル (メイラックス)
(向)
持続性心身安定剤
ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬; ベンゾジアゼピン系抗不安薬
ロラゼパム (ワイパックス)
(向)(処)
以前はユーパンという名前でジェネリックが出ていたが 現在は ロラゼパムに。抗不安薬にも分類することもあるが、副作用として、眠気などが出る場合もあるが、睡眠薬ほど 安定して眠気はでるわけではない。ただし、気分が楽になるといった効果が 早めに出るため効いたという実感がある。睡眠導入的な効果は 常に得られるわけではないので メインは 抗不安薬、安定剤としての分類
ロルメタゼパム (エバミール、ロラメット)(向)(習)(処)(眠) 短時間作用型の不眠症などに用いられるお薬です。消失半減期 10時間 依存性(0.1~0.2%未満)大量連用により薬物依存を生じることがある。統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮を生じる恐れあり。呼吸抑制、炭酸ガスナルコーシスの副作用の可能性もある。


オレキシン受容体拮抗薬
スボレキサント(ベルソムラ)
(習)(処)(眠)
睡眠薬として使用される新薬。習慣性医薬品に指定されたものの、向精神薬には未指定  2014年に承認 ベンゾジアゼピン(BZ)系・非BZ系睡眠薬、メラトニン受容体作動薬といった従来の睡眠薬とは異なる作用機序をもつ薬剤で、覚醒状態に関与するオレキシンの受容体への結合を阻害することで睡眠を誘導する新しいタイプの不眠症治療薬 成人20mh 高齢者15mg で 初診の人や高齢者に処方される可能性が高いという人もいる。また、効き目の持続時間などは あまりない長くなく、効き目の強さも弱めという使用者からの報告もある

エチゾラム(デパス)(処)(眠) 向精神薬の指定はないが、睡眠導入剤的に処方される。抗不安薬として分類される。ベンゾジアゼピン系となります。海外製のジェネリックなどが 個人輸入代行通販でも流通している。
ゾピクロン(アモバン)
(習)(処)(眠)
向精神薬の指定はない。2001年に販売開始されています。睡眠薬としてよく処方され海外製ジェネリックを個人輸入する人も多い。効果が高い一方、耐性ができやすく、連用で効果が半減しやすいという人いる。ベンゾジアゼピン系ではありませんが、作用機能はベンゾジアゼピン系に類似しているともいわれる。
エスゾピクロン
(スネスタ/フルナイト/アモバンテス錠/スローハイム錠/ゾピクール錠/ドパリール錠/ゾピクロン錠/メトローム錠)
(習)(処)(眠)
製薬HP
ゾピクロンを光学分割して得られた、薬理活性の大部分を有するS体の構造え向精神薬の指定はない。米国2005年、わが国では2012年に販売開始されています。睡眠薬としてよく処方され 入眠障害と中途覚醒のいずれにも有効.ンゾジアゼピン系ではありませんが、作用機能はベンゾジアゼピン系に類似。依存性、耐性は少ないとされる.処方箋薬ですが、海外のジェネリック/正規品などの輸入代行業者では 多く扱っているところもあります。




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