うつ病とは 性格や人格がある程度形成されてから起こるものだと考えられがちですが 最近では「いじめ」や「学習成果」「人と比べられる」などの社会的ストレス要因もあって、子どものうつ病も増えています。ある調査によると 小学生の10%弱、 中学生の20%程度が 抑うつの傾向にあるといい、また 小学生の1.6% 中学生の5%程度が実際にうつ病を発症しているのではないかともいわれています。これらの数字は 一般の大人の数字にも匹敵するかもしれないので 少ない数字ではありません。
子どものうつ病の特徴
子どもは自分の感情をうまく分析したり、言葉で説明できないため、身体症状や行動面での症状の方で理解したほうがわかりやすい場合が多いといえます。また 撃つ病のうち軽度のうつ病の割合が多く、 一見すると「うつ病」とはいえないと錯覚することも多いのです。
症状について
子どもは一般的にゆううつな気分を「悲しい」「つらい」といつ感情であらわすより、ちょっとしたことで感情的になったり、イライラしたり反抗的な態度であらわすことが多いといえます。また、そういった状態が原因で 体の不調として出現することもあります。また 急に元気がなくなる。表情が乏しくなるといったこともよくあります。観察しうるよくある症状として 下記のとおりです。
- 落ち着きなく動きまわる
- 何をするのも遅くなる
- 話をしなくなる
- 切れやすくなる
- めんどくさがる
- 勉強に集中できなくなる
- 食欲がなくなる
- 体重が減少する
- 疲れやすくなる
- 睡眠障害(眠れないあるいはいつまでも眠る)
- 朝に気分が悪くなる
- 朝に腹痛や吐き気、頭痛がおきる
- 次の行動へと切り替えができなくなる
- 学校へ行きたがらない