うつ病と躁鬱病=双極性障害
双極性障害(躁うつ病)は うつ病と同じく気分障害の1つです。躁うつ病は躁状態という気分が異常に高ぶった状態)とうつ状態が繰り返し表れる病気です。その時間的比率は 一般的には うつ状態が6~8割程度といわれています。双極性障害にはさまざまなタイプがありますが、中心となるのはⅠ型とⅡ型といわれるものです。
双極性障害のⅠ型とⅡ型
Ⅰ型は 激しいうつ状態が特徴的であり、仕事や日常生活に支障をきたすほどです。
Ⅱ型は軽い躁(そう)状態をとうつ状態を繰り返すもので、やや診断が難しくなります。
うつ病 |
双極性障害 |
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症状 | 躁状態はない | 躁状態とうつ状態が繰り返しあらわれる。 うつの症状が 一般のうつ病より急激に発症する。 躁状態のときには妄想や幻覚をともなうことがある。 |
発症年代 | もっとも発症しやすいのは40歳前後 男女比では 男1 女2である。 |
もっとも発症しやすいのは20歳前後 男女比は 1:1でほとんど差がない。 |
治療薬 | 抗うつ薬が中心で、ほかに気分安定剤 あるいは、抗不安薬、睡眠薬など | 気分安定剤または非定型抗精神病薬が中心 |
再発 | 通常は、1~2年ほどで治療すれば回復することが多い。 | 非常に再発しやすい(再発率90%以上) |